減価償却で節税する|サラリーマン投資家の基礎知識シリーズ
こんにちは、サラリーマン社長です。
先日こんなツイートをしました。
不動産融資が通らない今の時代は、利回りと本業収入の税金抑制効果を狙った築古物件の個人買いが良さそうです。
— サラリーマン社長 (@salarymanCEO) 2020年5月31日
いくつか紹介してもらった感じだと、普通の物件でも実質20%くらいで回せそうな見込みです。
いわゆる減価償却スキームですね。
サラリーマン投資家初心者の頃はニヤニヤできるスキームです。
スキーム自体は別途まとめるとして、今回は減価償却についてメモってみます。
そもそも減価償却とは
要するに、経費です。
普通、1,000円のモノを買ったら、その年の経費として1,000円使いましたと申告しますよね。
事業をやるうえで1,000円必要だったので、その1,000円には課税されなくなります。
これがよくある経費精算ですね。
一方で、不動産などの高額の買い物は、購入金額を一括でその年の経費として申告できないようになっています。
その代わりに、1年あたりの価値の減少分を毎年経費として申告します。
これを減価償却と言います。
すごい適当な説明ですけど、分かりましたでしょうか?
そして、その価値の減少分は国が定めてます。
法定耐用年数
モノは、時間とともに価値は下がっていきます。
価値の減少分は国が定めていると書きましたが、定めているのは期間です。
そのモノごとに国で定められてます。細かー。
この期間を法定耐用年数と呼んでいます。
例えば不動産の場合、木造物件は22年、RCは47年という具合です。
簡単に言うと、同じ金額の不動産を買ったとしても、構造によって毎年の価値の減少分(減価償却費)が異なるわけです。
具体例
ということで、具体例にいきます。
1億円の不動産を買いました。
木造だった場合、22年間は毎年450万円の減価償却費が経費になります。
RCだった場合、47年間は毎年213万円の減価償却費が経費になります。
売上が同じだったとして、はじめのうちは利益が出にくいのはどちらでしょう?
答えは簡単。木造ですね。減価償却費用が大きいからです。
魔法の経費?
減価償却費は、帳簿上の経費です。
毎年450万円とか213万円とかの支払い(キャッシュアウト)があるわけではありません。
なので、出費を伴わずに利益を圧縮できる、魔法の経費と言われていたりします。
不動産投資がうまくいった場合、当然利益が出ます。
利益には税金がかかります。
減価償却費用はこの利益をおさえる効果があるわけです。
そして、個人で不動産を購入した場合、所得税・住民税と合算されるため、事実上給与所得の節税ができたりします。
これを応用したのが、いわゆる減価償却スキームです。
注意
ここまで来ると、減価償却っていいことだらけじゃね?と思ってしまいがちで、ヘタすると利益が出ない物件こそ節税ができる!と間違った方向に考えていくかたも多いので、注意してくださいね。
利益が出る物件を買い続けることで経済的自由は手に入ります。
減価償却スキーム自体は別の機会でまとめますね。
それではまた。